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【第2部】 第32話 手強い相手①

last update Date de publication: 2025-10-09 19:00:19

 そこにいたのは、相川真司だった。

 意外そうに目を見開き、こちらを見つめている。

「おまえ……」

 相川さんに気づいたヘンリーが、鋭い眼差しを向けた。

 だが、そんな視線など意に介さず、相川さんはニコリと微笑み、ゆっくりと私たちの方へ近づいてくる。

「こんなところで何してるんですか?

  ちょうど流華さんのところへ行こうかと思っていたんです。偶然ですね」

 嬉しそうに私を見つめる相川さん。

 その視線から守るように、ヘンリーが私の前に立ちはだかった。

「今、流華はおまえに会いたくないってさ」

 背中越しで顔は見えないが、ヘンリーから珍しい男らしさが漂ってくるのを感じ、驚く。

「そうなんですか?  それは……彼女の涙と関係あるのかな?」

 余裕のある声音で、相川さんが問いかける。

 さっき私が泣いていたのを、見られていた?

「それとも、龍のせい?  だったりして」

 核心を突かれ、心臓が痛

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